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伊藤 均; M.S.Islam*
Radiation Physics and Chemistry, 43(6), p.545 - 550, 1994/00
被引用回数:15 パーセンタイル:77(Chemistry, Physical)本研究で用いた香辛料中の総細菌数は1g中110~610個であった。電子線又はガンマ線での殺菌線量は6~9kGyであったが、電子線では若干殺菌線量が高くなった。Bacillus pumilusやB.megaterium,Aspergillus flavusの乾燥胞子を用いた電子線とガンマ線での感受性の比較により、電子線とガンマ線の殺菌効果の差は線量率の酸素効果の影響によることが明らかになった。一方、香辛料の照射による過酸化物価の上昇は高線量率の電子線照射では抑制される傾向が認められた。一方、香辛料中の精油成分の組成は電子線又はガンマ線を50kGyまで照射しても変化しなかった。
金子 信忠*; 伊藤 均; 石垣 功
日本食品工業学会誌, 38(11), p.1025 - 1032, 1991/00
7種の香辛料について5から80kGyの線量で線を照射した。各香辛料中の脂質に対する照射の影響は過酸化物価、ヨウ素価、酸価及びガスクロマトグラフィーによってしらべた。その結果、各香辛料中の過酸化物価は照射による影響は少く、ナツメッグで他の香辛料より過酸化物価の増加が著しかったのは脂質含量が高いためと思われる。ヨウ素価及び酸価の変化も過酸化物価と相関性があった。脂質のGC分析の結果では50kGy照射しても成分変化は全く検出することができなかった。精油成分についてもヘッドスペースガスクロとGC-MSで分析したが、照射による成分組成の変化は認められず、炭化水素及び含酸素化合物に分画した後のガスクロ分析でも成分変化は検出できなかった。一方、加熱殺菌されたクローブでは低沸点化合物の減少が明確に認められた。